日本婦人科がん検診学会の簡単な参加報告です
週末の日本婦人科がん検診学会。簡単な参加報告です。
「国は死亡率減少のみをがん検診の評価とします。それでいいのでしょうか?我々産婦人科医は子宮を失う事、この事も含め子宮頸がん検診を評価しなくてはいけないのではないでしょうか?」
弊会理事の笹川先生が発表でこのような発言をなさって会場に問いかけていました。
とても印象的な言葉でした。
さて、世界の子宮頸がん対策先進国が検診受診率70%を越え検診未受診者には自己採取HPV検査キットを送り拾い上げ検診に結びつける努力が紹介されていました。
また、先進的な流れはHPV検査から陽性の場合には細胞診(従来法)が行われ確実に前がん病変から効率よく見つけるスタイルに今後はなるようです。
既にこの流れを行っている国々のデータ発表があり効果を上げている様です。
しかし、我が国は今、HPV検査の併用の是非を大規模研究している状況。
世界の流れから10年遅れていると専門家も指摘していました。
日本の乳がん検診業界が世界を牽引する中、子宮頸がん検診は悲しいかな、歴史もあるから、イマイチ躍動感は感じられません。
でも、子宮頸がんを無くしていきたいという気持ちは立場が違えど同じです。
少しの希望を改めて持って仙台を後にしました。
2017